美空ひばりさんの『港町十三番地』の歌碑を見てきました

２０１３年３月２日取材

磯子マガジンが物心ついたときには、美空ひばりさんは既に大御所と言われる歌手でしたが、子どもが真似して歌うような存在ではなく（当時の子どもが真似するのはピンクレディーだったり、西城秀樹だったり、山口百恵だったり、沢田研二だったりしました）、ひばりさんの人気や凄さを実感することはあまり、ありませんでした。

ところが、何十年かたって磯子マガジンを創刊し、磯子区生まれの美空ひばりさんにまつわる色々なことを取材するたびに、ある世代から上の人にとって、ひばりさんがとんでもなく大きな存在であることを知るようになりました。

碑や銅像や記念館のある場所は、磯子や横浜にとどまることなく、本当に全国各地です。今でも、ひばりさんを偲ぶテレビ番組がしょっちゅう放映されます（ＢＳ番組表で「ひばり」と検索すると、結構な頻度で特集番組が見つかります）。図書館の検索システムで「美空ひばり」と入力すると４６１件のヒットがあります。

そんな祖父母や親世代にとってのひばりさんの存在感の大きさは、確実に一部の子・孫世代に伝わっています。ＥＸＩＬＥやＡＫＢ４８が出演するトリビュート・コンサートが東京ドームで開催されたり、椎名林檎や水樹奈々が、ひばりさんの『港町十三番地』（みなとまち・じゅうさんばんち）をカバーしていたりもします。

というわけで（！）、３月１日にお披露目された、京急大師線（だいしせん）港町駅（みなとちょうえき）の「港町十三番地の歌碑」を見に行って来ました。

京急川崎駅の１階にある京急大師線のホーム。２階は京急本線のホームです。

港町駅の２つ先にある川崎大師。初詣の人出ランキングは日本で第３位！（ちなみに１位・明治神宮、２位・成田山）

この日、リニューアルされたばかりという港町駅。以前の写真はWikipediaでどうぞ。

駅の向こうには、らびすた新杉田のような大きなマンション。

港町駅ホームです。

京急川崎からひと駅です。歩くのが苦にならない方は、川崎からお散歩がてらもいいかも！

ホームの壁に『港町十三番地』の楽譜とともに、港町の絵が描かれています。

階段に沿う形の楽譜も発見。駅全体が美空ひばりさん仕様です。（クリックで拡大）

南口の改札を出たところに、『港町十三番地』の歌碑があります。（クリックで拡大）

『港町十三番地』のエピソード。（クリックで拡大）
近くのボタンを押せば、ひばりさんの歌声が流れます。

さすが、ひばりさん。訪れるファンの方がちらほら。新たな観光名所になってます。

と思ってたら、ちらほらどころじゃなく、２０名を超える団体の方たちも到着。

せっかくなので記念撮影。皆さんは、横浜市戸塚区の「自然大好き戸塚塾」というグループで、川崎大師にお参りがてら、歌碑に立ち寄ったんだそうです。「ファンの集まりではないけど、ひばりさんとは同世代。ともに生きてきたんだよ」と話してくださった男性もいました。

と、以上のように、磯子マガジンは『港町十三番地』の歌碑を無事、目にすることができました。磯子区からは京急でもＪＲでも比較的行きやすい場所にありますし、その先には川崎大師もあります。川崎駅周辺もここ何年かで大きく発展していて、見どころたくさんです。「さぁ、今日はどこに行こうかな」と迷ったら、ひばりさんの歌碑！オススメです。

なお、歌碑の除幕式を伝える神奈川新聞の記事によると、電車が港町駅に近づくと、ホームに『港町十三番地』のメロディが流れるんだそうです。が、磯子マガジンはこの記事を読まずに出かけてしまい、取材中も目に映るものに気をとられてしまい、不覚にもそのメロディに気づくことができませんでした。

ところで、京急大師線は将来、大規模な地下化が予定されていて、そのときには港町駅も移転するそうです。歌碑がどうなるのか気になるところ。機会があれば取材してみたいと思います。

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